| |
|
| 卵巣過剰刺激症候群 |
| 卵巣過剰刺激症候群とはhMG−hCG療法の副作用として卵巣が腫れ、腹水や胸水が貯まってしまう状態のことで、多嚢胞性卵巣の人に多く見られます。 血管の透過性が亢進し、血管内の水分が腹腔や胸腔に出てしまうため、血液は濃縮して血栓を起こし手当てが遅れれば生死にかかわる事態になることもあります。 卵巣過剰刺激症候群の多くは生殖補助医療の排卵誘発時の副作用として生じその発生予防は極めて重要であり、様々な方法が試みられています。 その方法としては、
|
| コースティング法 | ||||||||||||||||||||||||
| コースティング法とは、Sherらにより報告されたOHSS予防法の一つです。 体外受精治療周期のlong protocol法で、hMG刺激によってE2値が上昇している状態でhCGを投与するとOHSSが発祥する事から、E2値が低下してからhCGを投与する方法を言います。 当院では多嚢胞性卵巣患者さんの体外受精治療周期に、このコースティング法を採用して極めて良好な治療成績を得ているのでお知らせします。 |
||||||||||||||||||||||||
コースティング法における体外受精・顕微授精の妊娠率
(平成10年〜14年)
|
||||||||||||||||||||||||
| 先に示した平成10年から14年に、当院で行なったART治療成績のうち、コースティング法を行なった患者さんは35名いらっしゃり、その施行回数は42回でした。そのうち26名の方が妊娠され、治療周期あたりの妊娠率は62%、患者さんあたりの妊娠率は74%と、極めて良好な成績を収めることが出来ました。 残念ながら流産された方は、5名(19%)と比較的低率でした。 コースティング法を受けた患者さんたちは皆OHSSになることなく、順調な妊娠経過をたどり元気な赤ちゃんを出産されております。 多嚢胞性卵巣患者さんに体外受精を行なう場合、卵巣過剰刺激症候群に注意しなくてはなりませんが、コースティング法を採用する事により、安全で高い妊娠率を得られることが判りました。 体外受精治療中にOHSSとなり、ET中止・全胚凍結などで悩んでいる方は是非一度ご相談下さい。 |
| 次のページへ |