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小島レディースクリニック


静岡県沼津市大岡 1125-1

休診日:日曜・祝祭日
TEL:055-952-1133


不妊症 小島レディースクリニック

                          基礎体温


人の体温は、基礎代謝が最も低下していることより寝ている時が最も低く、この時の体温を基礎体温といいます(実際には目が覚めてからすぐに、ベッドの中で舌の下に婦人体温計を入れて測定した体温になります)。これを基礎体温表でグラフに描き、体調の変化を診断します。女性の基礎体温は排卵後に黄体ホルモンの作用で、0.3から0.6度程度上昇します。 このことより、月経開始から排卵までの期間を低温期、排卵から次の月経までを高温期と呼んでいます。
医師は基礎体温グラフを見て、排卵の有無や黄体機能・ホルモンバランスについて診断しますので、病院に通院するときは何時も持ってゆきます。女性の体は月経周期によって大きく変化しますので、検査や治療は月経周期に沿って進めてゆきます。ですから生理の記号だけでなく、性行為や腹痛、おりもの、出血などの記載もしっかり付けて通院してください。


排卵日は何時?
ところで排卵日ですが、皆さんは体温が下がった日に排卵していると思っていることでしょう。
それが違うのです。実際、体温が下がった日に排卵している確立は全体の30%で、その翌日つまり、体温が上昇している日に40%の確立で排卵しているのです。残りの30%は、体温低下日の前日と体温上昇日の翌日と翌々日の3日間に排卵している事が分かっています。
基礎体温グラフに描いてある排卵日を示す矢印は、実は体温低下日を指している訳ではなく、「その辺り一帯の日々を指している」のですね。
この事から、私はこの頃を排卵期と呼んでいます。


基礎体温からわかること
・排卵の有無:基礎体温が2相性で、高温期が10日以上あれば排卵している可能
 性は高いのです。
・排卵日(排卵期):基礎体温が低温期から高温期に移る体温陥没日の前後5日
 間に排卵しています。自分の体温陥没日が、月経から何日目に起きているのか
 を、数ヶ月間調べてみると、次回の体温陥没日が分かります。
・卵巣の働き:高温期が14日前後であれば、卵巣の働きは正常である可能性が
 高いのです。また、高温期が10日より少ない場合には黄体機能不全と診断さ
 れ 、ホルモン異常が強く疑われます。
 低温期が14日より長い場合には卵の育ちが遅いわけで、何らかのホルモン異
 常が推測されます。
 また、低温期が12日より短い場合には卵子の発育がまだ未熟なうちに排卵して
 いることを示していますので、たとえ排卵していても妊娠できない可能性が高い
 のです。
・妊娠の可能性:高温期が21日以上続けば、妊娠と考えられます。たとえ高温期が続い
 ていても21日以下の場合では、黄体存続症の事もあります。
・月経前症候群:高温期に生ずる、肉体的・精神的な諸症状を指します。具体的に
 は、胸の張り、腰痛、肩こり、頭痛、便秘、下痢、憂鬱、イライラ、脱力感などで、
 月経が始まると治まります。
・次の月経の始まり:数ヶ月間の月経周期から推測が可能です。また高温開始日
 からも判断可能です。

        


体温計選び
毎日使う体温計は水銀計が良いのですが、実は水銀計は製造中止になってしまいました。ですから水銀計を使うことは、もう出来ません。 電子体温計は短時間で測れるので便利なのですが、ちょっと不正確なのです。
そこで私達は、電子体温計の精度を調べるために、市販されている電子体温計と水銀計を比較して基礎体温測定をしてみました。
すると分かったことは、
・測定結果を記録しておけるタイプの電子体温計で測った値は、水銀計ではかっ
 た値に比べてかなりずれのあることが解りました。そして、測定ごとにばらつきが
 大きいことも分かったのです。    
・シンプルなタイプで、一回ごとの測定結果だけ分かるタイプの電子体温計が、よ 
 り正確であることが解りました。   
  

                    


・さらに、有名メーカーの製品が、測定結果もより正確で、ばらつきの少ないことが
 分かったのです。
 微妙な体温変化を測る基礎体温測定ですので、体温計選びにも慎重でありたい
 ですね。

月経周期
月経が始まってから、次の月経が始まるまでの周期をいいます。
人によってほぼ一定で、28日から30日の人が多く認められます。
正常範囲は22日から35日程度で、この範囲を外れていると妊娠しにくくなるので注意が必要です。

卵胞期(増殖期・低温期):卵胞が成長する時期で、卵胞からは卵胞ホルモンを分泌
                 して子宮内膜は成長・増殖して妊娠の準備をします。
                 この時期の基礎体温は低温相を示します。
排      卵      期:卵胞ホルモンが増えて子宮内膜が受精卵を受け入れら
                 れる程に育ってくると、間脳・下垂体を刺激して(ポジティ
                 ブフィード バック)黄体化ホルモン(LH)を多量に分泌さ
                 せます。
                 これをLHサージといいます。その結果、卵子は成熟して
                 排卵するのです。
黄体期(分泌期・高温期):排卵した後の卵胞は、黄体になり、卵胞ホルモンと共に
                 黄体ホルモンを分泌します。子宮内膜細胞からはコラー
                 ゲンが分泌され、子宮内膜は受精卵の受け入れ準備が
                 終了します。基礎体温は上昇して高温期を形成します。
月      経      期:妊娠が成立しないと、子宮内膜の螺旋状血管は破裂して
                 出血します。この時、子宮内膜は剥がれて血液と一緒に
                 出てきます。これが月経です。

基礎体温異常と不妊症
無  排  卵  周  期  症 :排卵は起きていないけれど、月経が定期的にある状態
                 を無排卵周期症といいます。排卵していないため、基礎
                 体温は低温で一相性です
黄 体 機 能 不 全 症:各種のホルモン異常で発生します。黄体の働きが悪く、
                 血液検査で黄体ホルモンが10ng/ml以下の状態をいい
                 ます。また、基礎体温の高温期 が10日未満しか認めら
                 れない状態を言います。
黄  体   存  続  症 :妊娠はしていないが、基礎体温の高温が18日以上持続
                 して月経が起きていない状態をいいます。
黄体化無破裂卵胞症候群:排卵が起きていないのに、基礎体温は高温になってい
                 る状態。血液検査では黄体ホルモンは増加しているが、
                 超音波検査で卵胞を観察すると、卵胞は低輝度のまま
                 で復水が確認できないが子宮内膜は高輝度になってい
                 る状態。腹腔鏡による卵胞観察では、卵胞表面に排卵
                 点(孔)が認められない状態。






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